短くも幸せな再会
ジャン・ロンドーのマスタークラスの聴講にいきました。
受講生は中学3年生から大学院1年までの6名。
最初の中学3年生男子と2番目の高校1年生女子の演奏のレベルの高さに、まず最初から驚きました。
何せ今回はフランスもの、ノンムジュレに装飾盛りだくさん、プロだって手こずります。
それをノーミスで弾き、まだまだ若いとはいえ、ちゃんとチェンバロの音で演奏しているのです。
それだけで感心してしまいますが、ジャンの語り掛けはそこではなく内面へ。
具体的な指示は最小限で、アプローチはあくまで文学的、聴いているだけであっという間に1回目の休憩。
咳喘息の心配もあり、一旦ロビーに出てほっと一息付いていると1人の女性から声を掛けられました。
お顔を見てびっくり、チェンバロの元生徒 Sさんだったのです。
最後に会ったのは彼女の社会人1年目だったでしょうか。
もう10年近くご無沙汰で、すっかり大人の女性になっていましたが直ぐにわかりました。
出会いは彼女が大学1年だったか入学直前だったか。まだ高校生の空気感を纏った初々しい18歳の頃。
受験が終わったら習ってみたいと思っていたとレッスンを始め
大学での勉学、サークル活動と並行して定期的にレッスンに通われ、
要町で開催したチェンバロ発表会にも出演し、
所属していらした大学のバロックアンサンブルの定演にお誘いいただき、日吉まで脚を運んだ思い出も。
懐かしいです。
お忙しいであろう中、チェンバロ弾きたいなあと最近レッスンを再開したそうで、
この日は有給を取りマスタークラスを聴講に来たとのこと。
楽譜を持参し、ノートにメモし、学びのひとときを思い切り楽しんでいる様子でした。
教室退会後の、その先の生徒さんの人生、
Sさんなら学生、社会人、ご結婚、金融のお仕事を続けながらお母さんになったその人生の中で、
音楽が彼女の真の友となったのだなと私は心がギュッとするほど嬉しくなってしまいました。
もしかして今日先生いらっしゃるかなと思っていました、と嬉しい言葉を掛けてくれました。
私も、Sさんのお勤めの信託銀行の前を通るたびにSさんのこと思い出していたよ、
あなたの高校の後輩が、今ピアノ生にいるのよ、
お伺いしたいこと、お話したいことは沢山ありましたが、会話の時間はほんの一瞬で足りませんでした。
今のお住まいと教室は離れており中々難しいかもしれませんが、
この先にまたゆっくりお会いする機会や偶然があったらと期待しつつ幸せを願っています♪


